なもなきブログ

オチも結論もない自己満の自分語りです。(まあブログってそんなもんだよね)要するに読む価値無しってこと!

¦)の蛇足

 新刊「¦)」について、執筆中に考えていたことを書いていきます。例に漏れず隙自語です。
 作品のネタバレがあるかもしれません。まだ読んでない方はお気を付けて。

 最初に言わないといけない謝罪がありますね。この度は入稿時に不備原稿を渡してしまいページの隅に白場が出来てしまったこと、謹んでお詫び申し上げます。特にゲストさんには謝っても謝りきれない……読んでくれる人みんな許してくれて本当に……優しくて……𝑩𝑰𝑮 𝑳𝑶𝑽𝑬……。

5/8追記

とんでもない誤植が見つかってしまいました。差し替えた画像と配布ファイルのリンクがありますのでご入用の方は下記からどうぞ。

http:// https://privatter.net/i/6656202

 それから、この本をお手に取ってくださり、読んでくださった方、本当にありがとうございます。楽しんでいただけましたら幸いです。

 それでは本題、いずれこの本を描こうと決めたのが'21年の11月頃でした。まだ「SPE」も描き上がってないのに……。ただこの時は本当に、いずれは…の話で、まさかこんなに早く形にするとは……。ゲストさんもこの時には既に羊さんに頼もうと思ってました。(実現率をUPするべく貢ぎ物のイラストを投げまくってた。怖いですね。)(実現して本当に良かった。)
 当初は本当に、サンフリのレイプ物・フリスクを虐げ続けるサンズの話ということしか決まっていなかったものでしたので、想定していたラストは全く別のものでした。あと題名も全然違うものを考えていました。まあその辺は表紙裏と裏表紙裏に魚拓…もとい記録をぶちまけておいたのでそこを見れば載ってるのですが。
 描き始めてみると本当になんというか、……なんだ?結構ニッチなモン描いてるな……という感じはありました。読み手的にはどうなんだろう?作業通話で付き合いの長い他ジャンルのネ友にこの本の内容を「……サンズが、うーーー………ん……、サンズが……フリスクの処女膜を破りまくるエロ本……?」と伝えたら「何を……言ってるんだァ……¿¿¿ま〜たニッチなものを描いてるねぇ?!」と言われました。真っ当な反応だと思います。

 前作「SPE」のあとがきで『裸骨なんて二度と描くか』とか書いたと思いますが、今回はその気持ちの表れとしてズボンから出てる膝下の部分と頭と首以外は本当に骨を描きませんでした。それにより驚く程作画ペースは早かったです。骨は描くの大変ということを改めて確認しました。今から次に描くエロ本のことを考えると怖くて仕方がありません。
 骨手の代わりと言ってはなんですが、今回はサンズの手袋はミトンではなく指付きのやつにしました。ミトンはなんて言うか、ミトンという言葉の響きとビジュアルの可愛さから優しさがにじみでてしまうので……。←何を言っているんでしょうか?
 絶対に素手でニンゲンを触りたくなかったんじゃないかな?知らんけど。それから本当はもっとサンズにメタいことや、もっと酷い暴言を吐いてもらう予定だったんですけど、それはそれでまた趣旨が変わってくるのでやめました。サンズはそんな事言わない。
 
 今回の作品、描けば描くほど私の頭の中がドツボにハマってしまって、結局なんかモヤッと終わってしまったのですが、読み手側にはどう受け取られたのでしょう?不安です。
 アンテにハマってしまって10ヶ月弱(描いてる当時は8〜9ヶ月とか)、元々人格が不明なキャラクターに対して自分が抱く感情がなんなのかが分からなくてずっとふわふわしていました。(というか割と今も。)あとがきにも書いた通りなんですけれども、私たちってフリスクのどこが好きなんでしょうね?ただ自分が操作しているからという理由だけで感情移入しちゃうのでしょうか?性別も性格も一人称も分からないのに、フリスクのこと"好き"なんですよ。その答えは本当にどうしてもわかりませんでした。答えを得たい訳でもないんですけれども。でも他人の意見はかなり気になります。
 それから初見プレイ時に、例のレストランのシーンでサンズから「1度も死ななかっただろ?」と言われた時に、何だか凄くムカついたんですよね。なんならG‪√‬でサンズに勝てなかった時よりも抜群に嫌な気持ちになりました。道中の敵はもちろん、トリエル戦で何故か器用に死んだし、ぷんすかマネキン戦で死にまくったし、もちろんアンダイン戦でも死んだし。何を言っているんだこの骨は……?知ったような口ききやがって……。とはいえこの感情は操作キャラクターのものではなく、プレイヤーである私自身の感情なんですけれど。
 ニンゲンちゃんの死と涙を無かったことにするな!といった怒りかな?悲しみかな?がありました。その気持ちの延長線上にあるのがこの作品だと思います、どうやら。分かってはいるんですよ、時間が巻き戻っているから事実が上書きされてしまうのは仕方がないです。つまり、早い話が私の逆恨みですよ。これもひとつのクソデカ感情ですね。

 上記でこの本がこんなに早くできるとはと書きましたが、それにもやっぱりちょっとだけ理由がありました。Twitterやってると色んな人の解釈や考察が流れてきますよね。私は実はそういうのを見るのがあんまり好きじゃない、というか得意じゃないというか、上手く消化するのが不得手なのです。自分の頭の中で考えていた解釈と、新しく得た他の人の意見・解釈・考察をうまく織り交ぜてアップデートするのがものすごく不得手です。そういうのが苦しくてフォローを外してしまった方がいるくらいです。
 今ある自分の頭の中の考えを全て吐き出してしまいたい、他人に自分の中にあるネタを取られないうちに形にしたい、そういった気持ちを持ちながら私は漫画を描いています。正しく「¦)」はそれによる産物と言えるもので、例えばこの1冊においては地下の食べ物とその効能のこと、原作のシーンの節々におけるフリスクの気持ち、リセット・記憶や記録の蓄積、笑顔のこと……思いつくだけでこれくらい詰め込んだつもりです。(だから描いてて意味わかんなくなるんだよな、それはそう。)

 この中からひとつ抜粋するなら、じゃあ笑顔について。以前Twitterで見かけた解釈・考察でサンズは左口角を上げて笑っている=作り笑いをしている、というものがありました。これについては考えたことも無いことだったので、割とストンと腑に落ちました。じゃあフリスク(ニンゲンちゃん)は?と思った時、不殺ルートで審判を受けた時に言われた「バトルから逃げる時でさえいつも笑顔だった」に私は本気で「えっ、そうなの?」と驚いたことを覚えています。ひねくれ者の私はサンズの言ったことを鵜呑みにしたくなかったので、それってサンズの気の所為なんじゃない?という気持ちを持って考えました。例えば、じゃあ、笑い声と喘ぎ声と泣き声って似てませんか?泣きそうな時に表情筋が引き攣ると、少し笑っているように見えませんか?よし、これだな!そんな感じで無理やり落とし込んでみました。それだけでは物足りないので、じゃあこの時空においてのフリスクはサンズの笑顔を真似してることにしよう!やられたらやり返す、鏡合わせだ!そんなこんなで右口角を上げて笑う「¦)」のフリスクガールが爆誕しましたとさ。
 裏表紙の裏に笑った時に右口角が上がることの心理について、下記のメモ書きを載せました。
・相手を見下している
・もうすぐ好きな人と両思いになれると思っている
・人懐っこい
・好きな人にちょっと意地悪をしたい
・単純に嬉しい
……らしいです。「¦)」のフリスクの笑顔にはどんな意味があると思いますか?あくまでも目安・諸説ありなので、描いてる私自身も細かく決めている訳ではありませんけれども。もし良かったら奥付に載ってるQRコードからご感想・ご意見お聞かせいただけると嬉しいです。

 そう言えば今回の作品で、サンフリのエロ漫画累計100P突破してました。エロシーンだけ見ればまだ全然100Pには及びませんが、案外描けるもんだなと驚いています。(クオリティはどうあれ)まだまだ描きたいエロ本はあるので、どんどんステップアップしていきたいですね。
 今回の反省点としてはやっぱりコマ一つ一つに何でもかんでもギチギチ詰め込みすぎなんですわ。もっと余白の美を知りたい。意識したものの持ち前の貧乏性・もったいない精神が発動してしまい清書時にまためちゃくちゃ苦しんでしまいました。つまるところが漫画を描くの下手くそーー!!!!ということです。緩急無くて読みにくくて申し訳ないです。

おまけ・裏表紙の裏に載せた作業用BGMが読みにくかったので

鏡/谷山浩子

私以外私じゃないの/ゲスの極み乙女

smile:)/ドーリィドルチ

chicken race/04 Limited Sazabys

discord/04 Limited Sazabys

spider love/雫シークレットマインド

壊して/植田真梨恵

ワンルームシュガーライフ/ナナヲアカリ

 そういうことですので、今回はこの辺でお開きにしたいと思います。ありがとうございました。