なもなきブログ

オチも結論もない自己満の自分語りです。(まあブログってそんなもんだよね)要するに読む価値無しってこと!

セリアの7cmドールをねんどろいど等身のフリスクマちゃんに改造した話

このブログはセリアのドール素体を改造して自AUのキャラクターを作ろうという痛々しい試みをまとめたものです。ただ経過をまとめただけなので講座ではありません。
改造中のドール素体や作り途中のフィギュアの画像が出てきます。苦手な人は自衛してください。

f:id:momo_38be:20230110105431j:image

 

⓪はじめに
筆者の立体製作歴は9年くらいです。石粉粘土を用いたフィギュアのフルスクラッチ羊毛フェルトの人形作成など。今回は樹脂粘土を用いた粘土造形ですが粘土造形は3年くらいのブランクがあり、さらに樹脂粘土はむかーしちょろっと触って挫折したので今回がほぼ初めてです。色々とガバガバです。

 

で、私の立体造形の基礎が大体この本の2巻までから得た知識です。(Amazonで酷評されてて草)

フィギュアの作りかた〈1〉基本編 https://amzn.asia/d/4vFm7sM

 

そして今回ドール改造をするにあたって参考にした動画はコチラ。

☆ヘッドのメイク
https://youtu.be/ZM5BHbkscR4

☆粘土を用いたセリアドール改造
https://youtu.be/s_ogggGxaZU

以上、そんなに期待して先に進まないでね。

 

①道具紹介
後ろに「ダ」がついてるのはダイソーで買った

☆素材
セリアドールヘッド&ボディ(7cm)
樹脂粘土 polymer clay(青・白・茶)ダ
アクリル絵の具(茶・白・水色)
パステル(ベージュ・ピンク)
ネイルチップ(透明)ダ
ニススプレー(ミスターつや消し)
ネイル用トップコー(ジェル?のやつ) ダ

ボディは失敗した時の為に予備買っといた方がいいぞ。

☆工具等
なんか家にあった筆(中・小)
ネイル用の極細筆(面相筆変わり)ダ
ネイル用の甘皮とるやつ(スパチュラ変わり)ダ
アイシャドウ用のブラシ ダ

デザインカッター ダ
マスキングテープ ダ
食品用ラップ
卓上鏡 ダ
ティッシュ
綿棒
ドライヤー

などなど……ダイソーってすげ〜


②顔を作る

参考動画に倣って最初にヘッドにニス吹いてみたものの私にはそれがちょっとやりにくかったので、ニス無しで洗ったヘッドに直接描きました。

描き方は概ね動画と同じ。鏡と手元のにらめっこ。
薄めた絵の具で下描き

f:id:momo_38be:20230110104055j:image

濃いめので本描き

f:id:momo_38be:20230110104107j:image
ネイル用の細筆が案外良い仕事をしました。

 

目が描けたらアイシャドウブラシでパステル乗せて血色を良くします。
ベージュとピンクでグラデっぽく出来たらいいなぁと思ったけどベージュが全然視認できないのでピンクだけで良かったかもしれない。

ニス吹いてある程度乾いたらドライヤーで完全乾燥させて完成。

f:id:momo_38be:20230110104035j:image
えっ、この時点で既に可愛いんだが?

 

③体を作る

☆下準備
ボディを分解します。

f:id:momo_38be:20230110104202j:image
ねんどろいどに等身の比率を近づけるために膝下から下のパーツは取り外します。
膝上パーツをこじ開けてジョイントを取り外します。

f:id:momo_38be:20230110104409j:image
比較:ねんどろいどアルトリア・キャスター

更にフリスクマちゃんには手パーツは必要無いのでそれも外します。さようなら。👣❤️

また可動機能を残したい場合腕パーツの関節ジョイントの動く部分に粘土を盛ることはできません。つまり粘土を盛らない部分は素体がそのまま露出します。
腕が露出するキャラクターなら必要ないんですけど、その露出する部分に絵の具で色を塗ります。乾いたらニスを吹いて乾いたら組み立ててこの工程は終わり。

パーツ同士に擦れる部分があると塗装が削れるのでしっかりパーツの噛み合わせを確認しましょう。適宜パーツを切ったり削ったりして調整するといいです。
ということに私は後から気が付きました。

ちなみに普通に塗装削れたしなんかもうどうでも良くなってしまった。

☆胴の部分
胴の体毛をぺたぺた。ここは樹脂粘土の青をそのまま使います。青は結構固めのテクスチャ、扱いにくかったら水を少しつけて捏ねてあげましょう。でも水つけすぎるとベトベトになるので気をつけましょう。アマルガムになっちゃうので。
樹脂粘土、案外ボディへの食い付きが良くてびっくりした。助かる〜!

f:id:momo_38be:20230110104517j:image
指紋がすぐに着くのでスパチュラの使用を強く推奨します。

f:id:momo_38be:20230110104537j:image
しっぽも付ける。水色は白の樹脂粘土に絵の具を混ぜて作りました。混ぜる時めちゃくちゃベタベタするのでラップなんかに包んでやるといいです。
細筆のおしりがいい感じに丸みがあって良かったのでトントンしてモコモコの質感をつけてみるなどしました。
かわいい。

☆腕と脚の部分

肘上の一部と肘下の関節可動に干渉しない部分に粘土を盛り盛り……手とつま先のところに爪を埋め込んで凹部分に粘土を乗せて馴染ませて……。足裏には肉球をつけて……(青粘土と水色粘土を混ぜて作りました。)こんな感じ。

f:id:momo_38be:20230110104517j:image

f:id:momo_38be:20230110104752j:image
爪はネイルチップをデザインカッターで切り出して絵の具で塗装して作りました。仕上げにトップコートを塗ってツヤツヤに。手持ちの白のアクリル絵の具がパールカラーだったことをすっかり失念していて爪だけパール塗装になっちゃった。でもプライズ品とかに謎に一部分がパール塗装のフィギュアとかあるから……まあ、いっか!
まさかのパール塗装になってしまった爪もそんなに浮かなくてよかった。

④頭を作る

☆下準備
そのまま頭をボディと繋げると首が長すぎるので、少し深めに挿せるようにヘッドの首の穴の内径をデザインカッターで削ります。大体0.5mmくらい。

☆耳
髪の毛の前に耳を作りました。
2回ほど失敗して3回目で納得のいく耳が完成。

f:id:momo_38be:20230110104942j:image

↑失敗作


作り方はそんなに複雑なことはしてないですが一応、水色でベースを作って青を貼り付けてスパチュラで立体感を作りました。
前髪作成は耳を装着しながら行ったのでその過程で変形したり汚れたりした部分をさらに粘土を盛って修繕したりしました。

☆頭の輪郭
髪の毛全体を作る前に、生え際のベースをマスキングテープで貼って作ります。その上から粘土を貼り付けて、とりあえず後頭部だけベース完成。ドールヘッドの後頭部の丸みが極端に控えめに作られているので輪郭を粘土で補修するイメージ。

f:id:momo_38be:20230110105115j:image

☆前髪
薄く伸ばした粘土を前髪の形にデザインカッターで切り出して、それを貼り付けて前髪のベースを作ります。
ベースが固まってきたら粘土を盛り付けて前髪を作っていきます。
盛り付ける前に手の上などで粘土を転がして、毛先の部分は尖らせてから貼り、後からスパチュラでベースと馴染ませて接着していきます。毛の流れのくぼみなんかもこの時にスパチュラやデザインカッターなどを駆使してどうにかします。頑張れ。
左右のバランスなどはメイク時と同じく鏡を利用するとわかりやすいので、綺麗に整える時はオススメです。
そういった作業を繰り返して前髪が完成しました。

f:id:momo_38be:20230110105159j:image

☆後頭部
前髪を作り終えたら更に粘土を盛り付けていきます。
前髪の生え際の後ろから(クマちゃんの場合は耳と耳の間とそのサイド)棒状か帯状にした粘土を貼り付けてスパチュラで均らしていきます。
ある程度の土台が出来たら髪の毛の纏まった房を貼り付けて……文章で説明するの難しいすぎる……。あとはその房に粘土盛ってスパチュラで均しての繰り返し。

f:id:momo_38be:20230110105217j:image

f:id:momo_38be:20230110105231j:image
クマちゃんの場合髪の毛は粘土2/3くらいは使いました。髪の長いキャラクタはー多めに粘土を用意するといいかと思います。

 

⑤おわりに
以上の工程を経て完成致しました、フリスクマちゃん可動フィギュアです。

f:id:momo_38be:20230110105250j:image

5日間3〜4時間程度の作業でしたので着手から完成まで述べ15〜20時間くらいでしょうか。
つまり並々ならぬ集中力があれば一日で完成できる?!そんなわけあるか。
実際のところは粘土や塗装の乾燥時間なんかも必要ですのでね。

f:id:momo_38be:20230110105342j:image
久しぶりの粘土造形にしてはかなり頑張った方ではと自画自賛してしまいますね。

それにしても本当に昨今の百均って凄いですね。
ドールボディと粘土、そして工具はほぼ百均で揃ってるんですよ。ニスや絵の具やパステルなんかは画材屋で良いやつ買ったけど、その辺の質もこだわらなければ全部百均で揃えることが可能です。とんでもないことですよこれは。
ほぼ百均の素材で可動フィギュアのスクラッチができる、粘土造形を始めた頃だったら考えられないです。
色んな造形師さんが百均素材スクラッチの動画出してその中でも言われていますが、初めてフィギュア作りをしたいという人達がとりあえずで挑戦しやすい。しかも教本を買わなくてもとりあえずならYouTubeの講座で事足りる、すごく良い環境だと思います。正直羨ましいです。(まあ私も羊毛の初挑戦は百均からでしたけども。)

というわけで、もしもフィギュア作りやセリアドールのカスタムに興味がある方が居ましたら、是非挑戦してみてください。
立体造形は楽しいぞ!

ちなみにでかい方のドール素体も買ったのでそっちはリアル路線でフリスクマちゃんを作ろうと思います。

f:id:momo_38be:20230110105315j:image
それではこの辺で。